自然と調和する
テクノロジーの発展を目指して
最北端、
最先端。
北見工業大学は日本最北の国立大学法人として、北海道東部オホーツク圏の中核都市?北見市に立地しています。周辺には、世界自然遺産に登録されている知床を始め4つの国立公園が広がり、厳しく鮮やかな四季折々の景色と豊かな自然に恵まれた地域となっております。このような環境において、北見工業大学では「自然と調和するテクノロジーの発展」をキーワードに、「人を育て、科学技術を広め、地域に輝き、未来を拓く」という理念のもと、専門分野の基盤的な技術や知識を有するだけでなく、分野横断的な学際領域や新しい分野の開拓にも柔軟に対応できる人材の養成を使命とし、地域の知の拠点としての役割を担っています。
自然と調和する
テクノロジーの発展を目指して
北見工業大学は、
日本の中でも特に四季が明瞭な北海道北東部の
北見市に位置します。
広大な大地と大自然に囲まれ、
自然への畏敬の念を強く感じながら生きる大学
だからこそ描くことができる
「自然と調和し共生する未来社会」の姿があります。
その実現に向け、
貢献する科学技術の発展を目指し、
工学の教育と研究に取り組んでいます。
地域や地球環境とのつながりをイメージした輪(Ring)は、Kitamiの頭文字「K」を図案化したものです。
また、小さな円で瞳を表し組み合わせることで、地域をはじめ日本や世界に向けて情報発信する大学であるようにとの願いが込められており、星マークは北天に輝く星を、カラーは日照率の高い北見の空とオホーツクの青い海を表現しています。
従来よりオホーツクの澄み渡った青空、オホーツク海の青などを表す淡青(オホーツクブルー)をスクールカラーとして定めました。
1967年当時の学生会と学生課との話し合いの結果、新しく学章を制定することが決定され、本学学生及び教職員を対象に一般公募した結果、工業化学科3年梅原道彦氏の作品が選考され、1969年に正式に学章として制定されました。
北極海や南極海、オホーツク海などで見られる海氷は、地球の気候変動に敏感に反応してその量が変化します。同時に、その海氷の増減が大気や海洋に大きな影響を及ぼしています。
北見市に面するオホーツク海は、海氷が発生する南端に位置する海域です。そのため、オホーツク海における海氷の発生は地球温暖化の影響を顕著に受けると考えられます。海氷は地球温暖化を緩衝する役割を持つことから、海氷の量や質を捉えそれらの変化を監視することは、科学的にも工学的にも重要です。また北極圏は大きく温暖化の影響を受けており、海氷面積の減少傾向が顕著です。海氷の減少が問題視される一方で、北極圏では海氷減少を利用した資源や航路の利用に多くの国が注目しています。
オホーツク海に面するサロマ湖や北極、南極の極域をフィールドに、氷状観測手法の開発を行っています。
北見工業大学が位置する北見市をはじめとするオホーツク地域は、第一次産業のなかでも日本の食糧宝庫といわれるほど農業が非常に盛んな地域です。そのような「農」が身近にある環境は、北見工業大学の大きな特徴でもあります。オホーツク地域の農業で使われている農地には他地域と比べて、中山間地や傾斜地などの変形地が多く存在します。このような厳しい環境に対応できる農業用トラクタの自動操舵技術の確立を目指しています。
冬季スポーツは地域に根差した競技であり、カーリングは北見ならではのスポーツです。カーリング競技を対象とした研究は、北見工業大学が取り組む重点研究分野である冬季スポーツ工学の一つとなっています。カーリングは「氷上のチェス」と呼ばれるように、戦術が大変重要な競技です。工学的アプローチによる戦術?戦略の策定に着目し、情報通信技術(ICT)と関連技術を駆使した、「戦術?戦略をナビゲーションする技術」や「戦術?戦略トレーニングを支援する技術」の実現を目指して研究に取り組んでいます。
『エンジン』は燃料の持つ化学エネルギーを機械運動に変換する装置であり、自動車の動力源として現代の便利で豊かな生活を支えています。一方で社会からは、地球環境の保全を目的とし、エンジンから排出される環境汚染物質の低減が求められています。また、エネルギー資源の有効利用のため、エンジンの更なる低燃費化も求められています。
地球環境と調和可能な、環境に優しく高効率なエンジンシステムの構築を目標とした研究に取り組んでいます。特に、熱効率に優れることから将来にわたって自動車の主要動力源としての活躍が見込まれるディーゼルエンジンを対象に、燃料噴霧や燃焼現象の解析など基礎的な研究と、実際のエンジンを使用した技術開発を行う応用的な研究の両面から研究を進めています。