教員の紹介
研究者情報
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学位
博士(工学)
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担当授業科目
工学基礎実験および演習,設計製図,??????工学実験I,??????総合工学I,??????総合工学II,流体??????基礎,地球環境工学入門
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専門分野
流体工学
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研究テーマ
流体?構造体連成振動現象の発現機構の解明とその制御
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研究内容キーワード
流力振動現象,流れの制御,流れの可視化
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所属学会
日本機械学会
研究室の概要
流体工学研究室では風洞や水路を用いて、流れの中にある物体周りの流れや物体に作用する流体力に関する研究を行なっています。水路実験では主にレーザー流速計と位相集合平均法を用いて流れ場の渦強度分布を測定し、その時間変化から渦の生成メカニズムを調べています。風洞実験では主に物体に働く流体力の時間変化をロードセルによって測定したり、物体の振動変位の時間変化をレーザー変位計によって測定することで、海洋構造物等の疲労破壊を考慮した設計に役立てる研究をしています。
研究室の研究テーマ
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不安定性渦生成周波数励起による大規模渦構造の周期的再現性
生成された直後のカルマン渦の内部構造は不明である。剥離せん断層の小規模不安定性渦が合体を繰り返して大規模渦を構成すると考えられる。生成直後のカルマン渦の内部構造は中規模渦が散在する不均一な構造であると考えられるが、不規則性によりそれを捉えることは困難である。本研究は剥離せん断層の不安定性渦の生成に規則性を与え位相集合平均法によってカルマン渦の内部構造を捉えようとするものである。
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千鳥配列異径二円柱間の渦放出周波数の干渉
異なる直径の円柱からは異なる周波数で渦が放出される。
それら二円柱を近接して設置すると放出される渦が干渉し、単独の場合とは異なる流れ現象が生じる。本研究では異なる二円柱を千鳥配列に設置し、下流方向と横方向への相対位置を変化させながら、ロードセルによって各円柱に作用する変動流体力を測定し、スペクトル解析から渦放出における周波数干渉を調べている。 -
角柱に作用するウエークギャロッピングの振動応答特性
流れの中に角柱などの二つの柱状物体が上流側と下流側に設置されると、上流側の物体からの渦放出や圧力変動によって、下流側の物体には単独で設置された場合よりも遥かに大きな変動流体力が作用して崩壊や疲労破壊を生じる場合がある。本研究は、近年頻繁に発生するようになった超巨大台風による暴風や、将来の資源開発のための海洋プラットフォームの脚部等に潮流によって作用る変動流体力による倒壊や疲労破壊を防ぐための基礎データを得ようとするものである。実験では物体間の相対位置を変化させながら、弾性支持された下流側物体の振幅変動をレーザー変位計によって測定し、危険な振動条件を調べるものである。