社会環境系の富山和也准教授が土木学会全国大会優秀講演者賞を受賞
このたび、公益社団法人土木学会 令和3年度全国大会第76回年次学術講演会において、社会環境系の富山和也准教授(主担当:社会インフラ工学コース)が優秀講演者賞を受賞しました。この賞は、今後の発展が期待される研究発表を行った若手研究者?技術者に贈られるものです。
9月6日(月)~10日(金)にオンラインで開催された本講演会において、富山准教授は学内競争的資金である萌芽的分野横断型研究において、社会環境系の舘山一孝准教授(主担当:環境防災工学コース)らとともに実施した「気象情報を統合した路面性状予測モデルの開発」で得られた研究成果について発表しました。本研究は、冬期間過酷な環境に晒される積雪寒冷地の舗装について、路面凹凸と路面温度および外気温の昼夜間変動に関する実道調査をもとに、路面状況と気象の関係性を把握するための基礎的な検討を行なったもので、局所的に昼夜間の路面温度差が0℃をまたいで大きく変化する場合、路面凹凸の増加につながることが示唆されました。今後、局地的な気象状況と路面性状の関係を明らかにし、舗装のライフサイクルにおける気象変化を考慮した定量的かつ予防保全的な路面管理につなげることを目指しています。
特に北海道においては、厳しい気象環境の中、輸送の多くを道路交通に依存しており、本研究成果は主要産業である農業や観光において道路交通の新たな価値を創造するとともに、安定した輸送を供給するための一助となることが期待されます。
発表題目:
富山和也、小林 叶、稲木万玲、髙橋優太、舘山一孝:気象の昼夜間変動と路面凹凸の発生状況に関する基礎的検討、土木学会第76回年次学術講演会(オンライン開催)、V-158、2021年9月
賞状