地域国際系の内島典子教授らが2021年度産学連携学会論文賞を受賞
6月24日(木)に行われた特定非営利活動法人産学連携学会の定期総会において、地域国際系の内島典子教授らが2021年度産学連携学会論文賞を受賞しました。この賞は、産学連携学会論文集に投稿した論文等が特に優秀であり、もって産学連携活動全般に貢献した個人またはグループを表彰するものです。
内島教授らの受賞論文名は「国立大学法人19 大学における共同研究の実施状況の解明に関する実証的研究」です。本論文は、産学官連携に関する重要な指標の一つである共同研究に着目して、2009~2013 年度の5 年分における国立大学法人19 大学の共同研究の契約を詳細に調査?分析したもので、大企業との共同研究が多いことや大学所在地県内企業との共同研究が伸び悩んでいること等を明らかにしました。さらに、大学所在地県内企業との共同研究については、共同研究件数と研究費受入額が、概ね大学所在地県の企業数や特許出願件数、製造品出荷額等、付加価値額と正の相関が認められ、影響要因と考えられることなども明らかにしました。
これらの事象は直観的には理解されている事象ですが、本論文では、詳細な調査?分析を行い、エビデンスに基づいて統合的かつ定量的に議論されている点が評価され、特に優れた内容を持つものであるとして、今回の受賞となりました。
受賞論文:
北村寿宏(島根大学)、藤原貴典(岡山大学)、川崎一正(新潟大学、現:三条市立大学)、竹下哲史(長崎大学)、内島典子(北見工業大学)、秋丸國廣(愛媛大学):国立大学法人19 大学における共同研究の実施状況の解明に関する実証的研究、産学連携学第17巻、第1号、pp.54-68(2021年1月発行)(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsip/17/1/17_1_54/_article/-char/ja)
表彰状